国連英検特A級: 一次試験対策(得点分析)
国連英検特A級一次試験の総合的な対策方法と個別セクションの概要・対策方法について書いてきましたが、個別セクションに関する記事が長く続いたので、もう一度全体の対策に立ち返って記事を書きたいと思います。
一次試験は徹底的に過去問に当たり、時間管理の訓練と新出単語の暗記に努めることをお勧めしてきました。これを合格点に達するまでやり続けることで一次試験突破が見えてきますが、どのような得点分布で合格点に達するかは個人差があると思います。自分は国連関連知識を要するI.とIX.、長文読解のII.が得点源になりましたが、文法と語彙が絡むセクションでは得点が伸び悩みました。一方で、過去に合格された英語上級者の方々は文法と語彙に強く、関連するセクションで高得点を取られています。これを見ると自分の書いた各セクションの対策法が必ずしも全ての受験者の方の参考になるとは限らないと思いますので、その点を補足させていただきます。
下記は過去の合格者の方々の得点分布と自分の得点分布を比較したものです(SNSの情報を元に匿名で掲載させていただいておりますが、掲載を望まれない方におかれましては削除致しますので、恐縮ですがその旨ご連絡ください)。
これを見ると自分のIII.-V.の得点が際立って低いことが分かります。上記から分かる能力の偏りを踏まえて、このブログの記事を参考にしていただければと思います。
文法と語彙が得意な方は、国連関連知識と長文読解に取り組まれることで、現状の得点力を補完していけるはずです。逆に、自分のように国連関連知識と長文読解が得意な方は、文法と語彙を固めていかれると良いと思います。過去問を何度か解いて得意不得意が分かったら、今度は低得点となっている分野に注力していかれることをお勧めします。
国連英検はセクションによって得点率が大きく変動する傾向がありますので、得点の低い分野に注力することで大幅な得点の改善が可能になります。自分も文法と語彙をもっと徹底して対策すれば、合格発表まで不安が継続するような点数を取らなくて済んだのに、と反省しています。また、国連英検は受験回によって合格点が大きく変動する試験でもありますので、エッセイの得点と合格点がどのようになってもほぼ間違いなく合格できる7割以上の得点を選択問題で取れることが望ましいです。
過去の合格者の得点分布を参考に、どのセクションで得点の補完が可能かを見定めていただければと思います。
次回は二次試験本番について書きます。