ペコちゃん金融

英語・金融の資格試験の受験記録と金融業界の動向についてのコラムを書いています。英語資格は国連英検特A級(2019年8月)、英検1級(2018年6月、東京都上位1%)、TOEIC 990を取得済(2015年10月)。金融はCMA、CIIA、CFA Level Iに合格し、現在2021年5月のCFA Level IIの結果待ち中です。金融業界の分析についてはこれから始めるところですが、投資銀行を中心にメディアの情報を拾い、自分なりの考えをコラム形式で書いていこうと考えています。

国連英検特A級: 総合(二次試験)

f:id:pekochanenglish:20190106110325p:plain

 

ここから国連英検特A級二次試験について書いていきます。

 

二次試験は一次試験の合格発表の数週間後に実施されます。形式は15分程度の面接で、国際問題とそれに対する国連の関わりについて主に質問されます。質問される内容は多岐にわたるため、対策は難しいですが、面接前に記述する面接シートに自分の関心事などを示して、試験官からの質問の内容を自分が話せる内容に方向付けることは可能になっています。面接シートの書き方も含めて事前の対策をされると良いと思います。

 

2018年度第2回試験では、10月21日(日)に一次試験を受けた後、11月21日(水)に試験結果が発送されました。自分の住んでいる東京都では同日中に結果が届きましたが、地方在住の方は到着までに数日かかったようです。郵送物には成績表と二次試験の案内の2枚の紙が封入されていました。封書は薄かったですが、合格者と不合格者の封書の違いは二次試験の案内1枚分ですので、届いた封筒の厚さは気にせず、すぐに開封されると良いと思います。二次試験は12月16日(日)でしたので、結果が分かってから1か月弱の準備期間がありました。

 

二次試験対策として、現在の国際問題の概要を把握し、それらに国連がどのように関わっているかを調べました。受験当時はシリア、イエメン、ミャンマー北朝鮮に関する報道が多かったので、関連するニュースをBBCで調べました。NY Times、Washington Post、UN News等、色々なウェブサイトを調べましたが、各国の問題の全体像を簡潔に説明する記事があるBBCが一番勉強に適していました。通常の報道は直近で何があったかという点にフォーカスが当たりますので、各国の問題の概要・根幹といった点を理解することが難しかったです。国際問題の把握についてはBBCのウェブサイトを中心に行われると良いと思います。

 

BBCの記事で各国の問題を調べた後、国連がどのように各問題に関わっているかを調べ、問題の概要と一緒にノート1ページ分にまとめました。二次試験で問われる問題は多岐にわたるため、1テーマについてたくさん調べて書いても直前に読み返せないと考え、短くまとめることを心がけました。ノートにまとめるのと同時に、BBCの概要記事を統合してプリントアウトし、試験本番まで持ち歩いて読むようにしました。諸問題について英語で答える際に単語が浮かばないことがあると困ると思ったので、関係諸国の代表者や地名などの発音についてもできるだけ押さえておくようにしました。

 

試験直前には、試験前に記入して試験官に渡す面接シートの書き方を練りました。項目はa. Family、b. Home Address、c. Occupation、d. Special Qualification、e. Education、f. Hobbies, Interests, Social Concerns、g. Your Favorite Authors、h. Persons You Respect、i. Foreign Countries Visited、j. Foreign Countries You Want to Visitとなっており、試験官はこれを見て質問する内容を決めます。自分は勉強した各国の安全保障の内容を記述しましたが、趣味の欄に書いたDrivingが試験官の目に留まってしまい、その内容で前半数分の話が進んでしまいました。回答は厳密でなくても良いと思いますので、特に話したいことでなければ、無理に趣味等は記載せず、勉強した内容を前に押し出す書き方をすれば良いと思います。

 

また、国連英検協会HP上の合格体験記には面接シートに触れない試験官もいたとの記述がありましたが、2018年度第2回試験から試験の質の均質化を目的として面接の録音が開始されたので、きちんと面接シートに沿って面接が行われる方向に変わっていくと考えています。面接シート次第で話す内容が方向付けられる可能性が高いので、自分が勉強したことや話したいことを話題として取り上げてもらえるよう、事前に一度模擬的に記述されることをお勧めします。面接シートは対策本や過去問の末尾にテンプレートが掲載されていますので、事前に目を通して準備することが可能です。

 

面接は12月16日(日)10:30に四谷の日米会話学院集合との指示があり、自分は10時過ぎに会場に入りました。受付で身分証明書と二次試験の案内書を渡すと順番待ちのカードを渡され、教室に入って受験者情報の記載と上述の面接シートへの記入を行いました。10:30より少し前になると、先に入っていた7人程度が呼ばれ、最初のグループの面接が始まりました。自分は8番目で、2グループ目の面接になりました。長く待つと緊張するので最初のグループで受けたいという方は、10時より少し前に来て受付をされると良いと思います。受付が何時から開始されるかは分かりませんが、10時ではないかと想像しています。

 

面接室前で前の受験者の方の面接とその後の評価を待った後、外国人の面接官に入室を指示されました。中に入ると日本人、外国人各1名の面接官がおり、荷物を置いて着席するよう指示されました。2人ともにこやかで丁寧な話し方でした。合格体験記でも面接官はフレンドリーで話しやすかったと書いている方が多くいらっしゃいましたが、国連英検協会の運営方針としてこのような雰囲気作りをしているのではないかと思います。

 

次は二次試験本番の内容について書きます。